2023年8月7日
愛犬が散歩中や家の中に入りこんできた虫をパクッと食べてしまった!
という経験はありませんか?
蚊、マダニ、アセミ、ハエなど、暑い季節は愛犬の健康を害する生き物に出会いがち。
レジャーなどで訪れる自然が多い場所や屋外はもちろんのこと、自宅や屋内であっても油断はできません。
今回は気を付けるべき虫・生き物についてご紹介します。
夏の風物詩(?)とも言える蚊ですが、屋外や庭先だけでなく、家の中にも入り込んできますよね。マンションの高層階でも、人や荷物と一緒に紛れ込んでくることがあります。
犬が蚊に刺されると、犬の体内にフィラリア(犬糸状虫)の幼虫が入ります。幼虫は約半年間かけて成虫になり、肺動脈や右心房に寄生・繁殖してフィラリア症を発症させます。
感染してしまうと完治できず、命に関わってきます。
蚊が活動する4,5月頃から11月頃まで(地域によって異なりますので、獣医師にご相談くださいね!)はフィラリアの予防薬も忘れずに投与してあげましょう。
ハチには刺される危険があリます。特にスズメバチなど獰猛なハチは危険です。
刺されると人間と同じように炎症を起こしたり、最悪の場合はアナフィラキシーショックを起こし、死に至ることもあります。
キャンプ場などは整備されているところが多いと思いますが、山や草木が生い茂る場所、田舎の民家の軒下などにはハチが巣をつくっていることも多いので、十分に注意してあげましょう。
ハエはゴミや排泄物など不衛生な場所を動き回るため、雑菌が付着している可能性が高く、食べることで雑菌を体内に入れてしまい体調を崩してしまうことも。
また殺虫剤成分が体に付着していることもあるので、愛犬が興味本位で口にしたりしないように注意しましょう。
この時期にはカエルなどの両生類、トカゲや蛇などの爬虫類もみられます。
小型の場合は、ぴょんぴょんチョロチョロとした動きにつられて愛犬が食べてしまうことも。
カエルは種類によっては毒成分が分泌されているので、口にすると下痢や嘔吐、呼吸困難などの症状を引き起こすおそれがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
また、カエルやヘビには「マンソン裂頭条虫」という寄生虫が寄生していることが多いとされています。
マンソン裂頭条虫症は人獣共通感染症のひとつで、人にも犬にも寄生する厄介な寄生虫です。
愛犬への寄生が疑われる際には、すぐに動物病院を受診しましょう。駆虫薬の投与で治療します。
犬にとってキケンな虫や生き物は身近に潜んでいます。
寄生されたり、健康を害することがないように、気をつけてあげましょう。
もし食べてしまって異変が見られた場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
また、ノミやマダニは年中生息しているので、予防薬は年間を通して投与してあげたほうが安全ですよ。
大事な家族の一員である愛犬たちの健康と命を守り、平和な日常を送るためにも、飼い主さんができることから対策してあげましょう。