2022年7月27日
みなさんの猫ちゃんのしっぽはどんな形ですか?しっぽの長い猫、短い猫、丸まっている猫…。猫のしっぽは、とても個性豊かですよね。
今日はしっぽが途中で折れ曲がっていたり、短く丸まっていたりする猫のしっぽは「かぎしっぽ」について少し深堀してみます。
しっぽが途中で曲がっていたり、短くてクルっと丸まっていたりする猫は、「かぎしっぽ猫」「尾曲がり猫」といいます。
猫のしっぽは、個体差はありますが一般的に18~20個の尾椎という骨で成り立っており、その尾椎の一部が減少したり骨同士がくっついたり(癒合)すると、しっぽが短くなりクルッと丸まった状態になります。
猫がかぎしっぽになるのは、遺伝子による先天的な要因と、事故などによる後天的な要因があります。
先天的な要因によるかぎしっぽであれば、特に健康上の問題はありません。
一方、子猫のときに母猫に押しつぶされたり、ドアに挟まれたりする事故などが原因で、後天的にしっぽが曲がってしまうこともあります。骨が柔らかい子猫の時期であればあまり影響が出ないこともありますが、成猫の場合は神経を傷めてしまい障害の原因となる場合もあります。
繊細な猫のしっぽを引っ張ったり踏んだりしないように十分注意し、もし事故が起きたらすぐに動物病院を受診しましょう。
かぎしっぽは、日本や中国では蔵の「錠前」のような形のかぎしっぽが、「財産を守ってくれる」商売繁盛のお守りとして大事にされてきました。
また、ヨーロッパではかぎの形が「幸運をひっかけてくれる」縁起の良い猫だとされ、かぎしっぽの猫がとても珍しいこともあって、見かけるだけでもラッキーだと言われています。
もしあなたが街中でかぎしっぽの猫を見かけたら、それは幸運の兆しかもしれませんよ!