2023年5月10日
これから夏にかけて気温もぐんぐん上がり、人間にとっては冷たい飲み物が美味しい季節。
暑さに弱いといわれているワンちゃんにも、冷たい氷水や食べ物をあげた方がいいのでしょうか?
人間も含め、もともと犬や猫の食べ物や飲み物の温度は、「人肌程度」が消化・吸収に適しており、消化・吸収の担い手である腸が最も正常に機能する温度は、人間では37度前後、犬や猫では40度前後といわれています。
なので、氷入りの冷たい水やジュース、冷えた食べ物を与え過ぎると腸の温度が保てず、腸機能が正常に働かなくなることも。
時には、消化・吸収が上手くできずにおなかを壊してしまい、下痢、嘔吐、食欲低下などが起きてしまう場合もあります。人間も同じですよね。
子犬や老犬は特に注意が必要です。どうしても与えたい時には、かき氷にように細かく砕き、少量ずつあげましょう。
氷を食べるメリットもあります。犬は体温が高くなったときに、体内の熱を外に逃がそうと舌を出してハァハァと激しく呼吸しますが、氷を食べて舌を冷やすとひんやりとして気持ちがよいだけでなく、水分補給もできます。
また歯が丈夫な子にとっては、ガリガリと硬い氷を噛むことでストレス発散になるでしょう。
ヘルシーなおやつ代わりとして、様子を見ながら少量ずつあげましょう。
当然、それぞれ個体差はありますので、冷たい物を与えていても胃腸が丈夫で大丈夫な子もいます。
ですが、冷たい飲み物・食べ物は少しだけにとどめ、なるべく腸と同じ40度前後の食べ物を取り入れるようにすれば、健康な生活を送れます。
熱中症対策にはこまめな水分補給が大事ですので、日頃からワンちゃんがいつでも水を飲みやすい環境にしてあげましょう。
ゲージの中や飼い主さんがよくいる空間など数箇所においてあげると、ワンちゃんはいつでも飲めますし、飼い主さんも様子の変化にも気がつきやすくなります。
冷たい飲み物だけに頼らず、エアコンや冷んやりマットなどの便利グッズも活用しながら、ワンちゃん・猫ちゃん達の体調管理に気をつけて、これから迎える夏を乗り切りましょう!